受賞者
当社は、「超低収縮コンクリートによるひび割れ防止技術の開発」により、2019年日本建築学会賞（技術）※を受賞しました。
本技術は、厳選した構成材料と配合の最適化により、乾燥収縮を極力防止した上で、わずかに生じる収縮を膨張材による初期膨張効果により事前相殺し、収縮をネットゼロとするものです。
コンクリートのひび割れ防止効果を複数の構造物において検証し、持続可能なストック型社会に対応する良質なコンクリート構造物の構築に貢献できる点が高く評価されました。
現在、本技術は、当社技術研究所の新実験棟に適用しており、今後は美術館をはじめとする美観を重視した打放しコンクリートを採用する文化施設や、ひび割れに伴う漏水リスクを回避すべき貯水構造物および遮蔽施設、目地がない床スラブを必要とする生産施設などを中心に展開を進めています。
一般社団法人日本建築学会が、建築に関する学術・技術・芸術の進歩発達をはかるとともに、わが国の建築文化を高める目的で、建築に関する特に優秀な業績を表彰するものです。