当社は、2017年日本建築学会賞※において、論文部門と技術部門で学会賞を受賞しました。
論文部門
論文賞受賞者
論文部門での受賞は、技術研究所の佐藤智美による「強震観測記録に基づく巨大地震の広帯域強震動の再現・予測に関する研究」。同部門は「近年中に完成し発表された研究論文であって、学術の進歩に寄与する優れた論文」に授与されるもので、本年度、民間からは唯一の受賞となりました。
本論文は、 多数の強震記録に立脚した巨大地震の広帯域強震動を再現・予測する手法を開発・改良したものです。多数の強震記録に近年の地震学の知見を導入することにより、観測と理論に裏打ちされた実用性ある強震動予測を行っています。すでに超高層建物や免震建物の入力地震動策定などに幅広く用いられており、本研究で作成した 1923年関東地震、1855年安政江戸地震、南海トラフ沿いの巨大地震の予測地震動は、設計用入力地震動や防災対策にも利用できるものになります。
技術部門
技術部門での受賞は、「小規模構造物・外構用液状化被害低減工法」(グラベルサポート工法)。同部門は「近年中に完成した建築技術であって、技術の発展に寄与し、優れた成果に結実した技術」に授与されるものです。
本工法は、その効果とコストパフォーマンスが高く評価され、開発から4年足らずで適用実績が20件を超えています。
- ※一般社団法人日本建築学会が、建築に関する学術・技術・芸術の進歩発達をはかるとともに、わが国の建築文化を高める目的で、建築に関する特に優秀な業績を表彰するものです。