「GX BUILD~建物の脱炭素EXPO~」が、2023年12月13日~15日 東京ビッグサイトで開催されます。清水建設ブースでは、GX(Green Transformation)× NOVAREをテーマとして、9月から運用開始した当社のイノベーションと人財育成の拠点「温故創新の森 NOVARE」における「脱炭素」「資源循環」「自然共生」にむけた取り組みをご紹介します。
今回は「脱炭素」を取り上げる前編です。
なぜ「脱炭素」「資源循環」「自然共生」?
シミズグループは、「環境ビジョンSHIMZ Beyond Zero 2050」の中で、目指す持続可能な社会を「脱炭素社会」「資源循環社会」「自然共生社会」と定め、2050年までに自社活動による負の影響をゼロにするだけでなく、お客様や社会にプラスの環境価値を提供することに積極的に取り組んでいます。
「温故創新の森 NOVARE」とは?
「温故創新の森 NOVARE」は、清水建設の事業構造・技術・人財のイノベーション推進の場、社会とのコミュニケーションの場として整備されました。今後、多様なパートナーとの共創、建設事業の枠を超えた活動を実践し、レジリエント・インクルーシブ・サステナブルな社会の実現、50年先・100年先を見据えて当社と社会の発展に貢献できる人財の育成を目指します。
GX×NOVARE 脱炭素社会にむけた取り組み
建物の運用時間の違いによる未利用エネルギーや、都市部の再生可能エネルギーの拡大に伴う発電出力抑制など、エネルギーに関する課題に対しては、建物単体ではなく、社会全体の中で解決していく必要があります。
ネット・ゼロ・エネルギー・ソサエティ(ZES)
建物単体のゼロ・エネルギー化であるZEBに加え、複数建物でゼロ・エネルギーを実現するネット・ゼロ・エネルギー・ソサエティ(ZES)を、将来のあるべき姿として目指しています。
街区熱融通システム「ネツノワ」
ZES実現に向けた取り組みとして、NOVARE施設群全体を1つの「まち」と捉え、AIによって複数建物間で熱エネルギーを効率よく融通し合う「街区熱融通」を実現しています。
建物付帯型水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC®」
再生可能エネルギーの余剰電力を水素に変えて水素吸蔵合金に蓄えたのち、必要に応じて水素を取り出して発電できる建物付帯型水素エネルギー利用システムです。敷地内で水素をつくるだけでなく、敷地外で製造した水素を運び入れて貯蔵し、建物の電力として利用。水素を外部から持ってくることによる燃料電池の稼働率向上ならびに運用時のエネルギーゼロを目指します。
超個別空調システム「ピクセルフロー」
システムが個人の温熱感の好みを判断し、その人にあわせた気流を自動で床から吹き出します。BLE(Bluetooth Low Energy)タグによって個人の位置を特定し、超個別分散型のフロアファンユニットがピンポイントで最適な温熱環境を作り出すことで、人に寄り添う室内環境を構築するとともに、施設全体としての省エネルギーを実現します。