当社は、2018年空気調和・衛生工学会賞※において、第8回井上宇市記念賞 井上宇市賞、第56回学会賞技術賞、および第32回振興賞技術振興賞を受賞しました。
空気調和・衛生工学会賞は、学術と技術の進歩を図る目的で、会員の論文、設備技術の業績などのなかから特に優秀なものに賞を贈って表彰するものです。
第8回井上宇市記念賞 井上宇市賞
「空気調和設備・環境分野の技術開発・計画・設計及び啓発活動による貢献」により、当社常務執行役員 那須原和良が第8回井上宇市記念賞 井上宇市賞を受賞しました。
那須原は、これまで最先端施設の設計や技術開発をはじめ、低炭素化・BCPを実現するスマートコミュニティや面的エネルギー利用に早期から取り組み、実績を残すとともに、学会活動、関連協会と団体の理事や数々の講演・啓発活動などにより、社会に貢献している点が評価されました。
第56回学会賞技術賞
「順天堂B棟 Metropolitan Medico-Arch Project~医療と建築の連携による都市型高層病院の創り込み~」により、第56回学会賞技術賞を受賞しました。
本業績は、高度医療や災害拠点を担う都市型高層病院において、全病室への放射空調の採用をはじめとした快適医療環境、高層病棟の火災時避難安全システム、さまざまな工夫による感染リスク低減、高度医療と環境性能の両立(日本初のLEED-Healthcare版・ゴールド認証取得)、災害時の長期機能維持を実現。都市型高層病院の環境設備計画のモデルと評価されました。
第32回振興賞技術振興賞
「既成市街地でのスマートコミュニティを実現した「オアーゼ芝浦」における計画・設計・施工」、「中部大学 スマートエコキャンパス〜スマートコミュニティの実証モデルを目指して〜」、および「生長会ベルランド総合病院の空気調和・衛生設備」により、第32回振興賞技術振興賞を受賞しました。
既成市街地でのスマートコミュニティを実現した「オアーゼ芝浦」における計画・設計・施工
一括受電や道路占用許可、国の事業採択を経て、昼夜間でエネルギーの使用状況が異なる建物インフラを接続し、3街区でのエネルギー融通によって15%の電力ピーク平準化と30%のCO2削減を達成しました。また、発電電力を防災電源として街区内で融通して事業と生活継続を可能としました。
中部大学 スマートエコキャンパス〜スマートコミュニティの実証モデルを目指して〜
学部建物とキャンパス全体の二層型スマートグリッドを構築。電力予測を基に実験研究機器の節電を対象者にメールで呼びかけ、太陽光発電のマイクログリッドなどにより受給双方を制御して約30%の低炭素化を達成しました。他大学にも応用でき、ロールモデルになると評価されました。
生長会ベルランド総合病院の空気調和・衛生設備
自然に恵まれた立地を生かした計画やBCPと省エネルギーを高度に実現させるシステム、省エネルギーを継続的に推進するための新技術・仕組みづくりを採用。年間1次エネルギー消費量実績を標準値から45.3%、一般的な病院との単位面積あたりの比較で約35%削減しました。