2017.09.04

テクニカルニュース

防災・減災

長周期地震動による超高層ビルの複雑な揺れを抑制する「シミズ・スイングマスダンパー」

当社は、長周期地震動により生じる超高層ビルの複雑な揺れを抑制する屋上設置型の制振装置「シミズ・スイングマスダンパー(SMD)」を開発しました。

近い将来に発生が危惧されている「南海トラフ地震」や「相模トラフ地震」などの大規模地震に備え、超高層ビルでは長周期地震動対策が急がれています。屋上設置型の制振装置導入は有効な対策の一つですが、平面形状が正方形ではない超高層ビルの場合、長辺方向と短辺方向で異なる周期の揺れが生じるため、十分な制振効果を得るにはそれぞれの周期に対応する装置を設置する必要があります。しかし、屋上スペースには限りがある上、1台あたりの重さが数百トン規模となる装置をいくつも設置することは難しいのが現状です。

当社が開発したSMDは、揺れを回転運動に変換して大きな質量効果を発揮するダイナミックスクリューを内部に組み込むことで、1台の制振装置で異なる2つの周期の揺れを制御可能にすることにより、一般的な屋上設置型の制振装置に比べて、軽量化と省スペース化を実現しています。

今後、当社では、SMDによる頂部集中型制振はもちろん、すでに開発済みの低層集中型制振と組み合わせることで、お客様のニーズや建物の特性に合わせた最適な超高層ビルの地震対策をご提案します。

シミズ・スイングマスダンパー全体の動き
内部に組み込まれたダイナミックスクリューの動き:
揺れを回転運動に変換して大きな質量効果を発揮(回転慣性質量)