一年のうちで最も寒さが厳しく、暖房需要がピークを迎える2月は省エネ月間です。今年も、全国で省エネを推進するさまざまな催しが行われています。
近年は、エネルギーの有効利用ばかりでなく、新エネルギーの活用、環境負荷の低減など、さまざまなニーズが求められており、当社でもこれらにお応えする各種技術開発を進めています。今回の特集では、これまでテクニカルニュースで取り上げました省エネ関連技術について、まとめてご紹介します。
省エネルギー関連技術
省エネの切り札、分散型電源システム「マイクログリッド」マイクログリッドは、太陽光発電等の自然エネルギーを含む複数の発電設備と蓄電設備をネットワーク化し、エネルギー需要に合わせて設備群を最適制御することで、安定したエネルギー供給を可能にします。 発電設備の排熱利用等を組み合わせて、エネルギー利用効率を向上させるエネルギー需要・供給サイドを一体化したシステムですので、熱需要の大きなお客様には省エネの切り札となります。 またマイクログリッドは、環境負荷の少ない新エネルギー導入拡大の政府方針に適合したシステムです。既存の電力系統との協調を図りながら、CO2排出量削減に寄与する新エネルギーを大容量導入可能にする方策として関心が高まっています。 当社では、総出力600kWの分散型電源ネットワーク「マイクログリッド」を構築し、買電一定に制御した既存電力系統からの電力と組み合わせて、当社技術研究所内の12棟全ての実験棟に対して電力供給を行っています。 |
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さらなる省エネを実現するモニタリングシステム「BAグラファイザー」建物運用データをデータベースに蓄積し、Web上でグラフ表示するシステムで、クリックするだけでLCM(ライフサイクルマネジメント)性能評価に必要な高度な解析や予測値との比較が可能です。
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ヒートアイランドを緩和する不思議な霧「ドライミスト」当社を含むコンソーシアムが開発したドライミストは、水とわずかなエネルギーで、効率的に気温を下げる環境にやさしい技術です。 超微細な霧を屋外で噴出し、蒸散効果で効率的に周辺の気温を2~3度下げることができ、都市のヒートアイランド現象の緩和にも貢献します。霧は非常に細かな粒子なので気化するのも早く、濡れる感覚はほとんどありません。 |
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