論文紹介清水建設が発表した論文をご紹介します。

IPv6インターネットによる広域施設監視制御実証実験

第83号2006年4月
広瀬啓一

コスト低減、システム資源の集中化のために、複数の分散する施設の管理システムに対しインターネットを用いて外部から接続し集中管理することで効率化を図ることに対する要望が最近高まってきている。本開発では、複数の広域に分散する施設を監視・制御するIPv6によるインターネット接続を基盤とした施設管理システムのプロトタイプを構築した。そしてこのシステムをBACnetやXML/SOAP等それぞれ異なる通信プロトコルにより通信する機器群、および実案件として稼働している施設管理システム等と接続し、広域施設管理実証実験を実施した。これにより広域施設管理システムの実現性および施設管理分野がIPv6インターネットワーキングの有望な用途であることを示し、さらに現状の規格や環境の問題点も明らかにした。

An Experimental Implementation of a Remote Building and Energy Management System using the IPv6 Internet

by Keiichi Hirose

Remote building and energy management systems (BEMS) can be used to monitor and control several buildings spread over a wide area, thereby reducing operating expenses and centralizing system resources. Conventional BEMS, however, do not offer remote operation over the Internet. The author has developed and implemented a prototype remote BEMS that supports multiple vendors and protocols,and communicates with BACnet-iCONTs, XML/SOAP based controllers, and facility management sub-systems over the global IPv6 Internet. The system also has revealed some problems in the building management protocol standards and the networking environment.

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