論文紹介清水建設が発表した論文をご紹介します。

鉄筋コンクリート梁主筋の機械式定着における定着機構と側方割裂破壊耐力評価

第80号2004年10月
中澤春生

鉄筋工事の合理化技術として鉄筋の機械式定着工法の開発を実施してきた。本論では、それらの開発で実施した実験結果と既往の研究成果を考察し、機械式定着とした鉄筋とコンクリートの間の応力伝達機構に即して、梁主筋の軸部付着作用と端部支圧作用からなる定着機構モデルを構築する。併せて、そのモデルに基づいて算定される側方割裂破壊耐力の推定精度について既往の実験結果に対して検証し、既往の耐力式と同等の実用上十分な精度で評価でき、破壊モードの区別についてはより明快であることを報告する。

Anchorage Mechanism and Concrete Blowout Capacity of Headed Anchors on Beam Rebars

by Haruo Nakazawa

Headed anchors on reinforcing bars improve the effectiveness of reinforcement work. This paper describes an anchorage mechanism model that has bonding action along the rebar's circumference and bearing action at the rebar end. The model simulates the actual transfer of stress in rebar with headed anchors. When used to analyze concrete blowout capacity, the model proved to be as accurate as existing empirical equations and was able to better distinguish the failure modes.

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