電磁環境リニューアル技術の開発
電波による情報機器の誤作動や情報漏洩の防止を目的に、リニューアル工事で既存建物内に新たに電磁シールド機能を付加した部屋を構築する電磁環境リニューアル技術を開発した。部屋の構成部位である壁、床、天井のリニューアル工事に対応した電磁シールド工法の開発課題を抽出し、それらを解決した工法を用いて試験施工を行った。電磁シールド性能を評価した結果、本技術を適用することにより周波数25MHz～3GHzで電磁シールド性能30dBの部屋を構築できることを実証した。大がかりなリニューアル工事が不要であり、既存建物内に床面積50m2程度であれば5日間の工期で電磁シールド機能を有した部屋を構築することができる。
Development of Electromagnetic Wave Shielding Technology for Existing Buildings
This paper describes a method of constructing a room capable of shielding electromagnetic waves by renewal work. The objects of study are the wall, the floor, and the ceiling. The characteristics are evaluated using the constructed examination object of each part. A room built with the developed method can reduce the level of electromagnetic waves by 30dB between 25MHz and 3GHz in frequency. The method can be applied to an existing building, without involving difficult work.
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