遠心模型実験による砂地盤のせん断波速度とヤング係数
本報告では、地盤の鉛直ひずみが10-3を越える大きなひずみになった際のヤング係数の性状を把握するための第一歩として、遠心力載荷装置を使用した砂地盤におけるせん断波速度の測定と剛体基礎の鉛直載荷実験を実施し、実験結果から得られる砂地盤のせん断波速度とヤング係数比について検討している。その結果をまとめると以下のようになる。
- 遠心加速度を変化させながら計測した模型地盤のせん断波速度Vsは、鉛直有効応力との関係を両対数軸上で整理するとほぼ直線上にプロットされる。また、この関係は原位置実測と同様であった。
- 模型地盤のヤング係数比は、鉛直ひずみが10-3を越えた部分では原位置の10-3ひずみ程度までのヤング係数比のような顕著な減少傾向を示さず、一定もしくは幾分増加する傾向を示した。
Centrifuge Model Tests of Shear Wave and Young's Moduli on Sand
This paper discusses the results of (1) shear wave measurements and (2) vertical loading tests, based on centrifuge model tests on sand. The results are the first step in the process of understanding the properties of Young's modulus over 10-3 strain level. The results are given as follows:
- The relationship of shear wave velocities and vertical effective stress is the same as in the in situ measurements.
- Young's modulus is constant or increases gradually with strain development over 10-3 strain level.
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