当社は、国内で初めてとなるダイオキシン専用の土壌洗浄プラントを日本道路(株)と共同で川崎市に建設し、来年6月から洗浄事業を開始します。
ダイオキシンの環境基準は鉛など重金属の汚染物質に比べて、環境基準が1千倍以上厳しいため洗浄処理は難しく、従来は汚染土壌を特定処理場で熱処理する以外に選択肢はありませんでした。
当社では、ダイオキシンが細かい粒子(0.075mm以下)に多く付着すること、また、粗い粒子に付着したものは落としやすい性質を持つことに着目し、新たな洗浄技術を開発しました。この新技術は、安全・確実にダイオキシン汚染土壌を浄化できる上、従来の熱処理に比べてコストを約3割低減することができます。また、汚染土壌の再利用率が7割と高く、CO2排出量が削減できるなど、環境にもやさしい技術です。
当社は、新技術を導入した土壌洗浄プラントで年間1.5万トンの汚染土壌を浄化するとともに、ダイオキシン汚染土壌に関する総合ソリューションサービスを提供します。なお、本プラントについては、「2008 土壌・地下水環境展」でもご紹介します。ぜひ、当社ブースにお立ち寄りください。
●ダイオキシン汚染土壌洗浄プラントの特長
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ダイオキシン汚染土壌洗浄の概要
今回新たに開発したダイオキシン汚染土壌洗浄技術の特徴の一つは、ダイオキシン類が付着しやすい径の粒子とそれ以外の粒子を分類し、その精度をほぼ100%まで高めたことです。これにより、重金属等の汚染物質に比べて環境基準が1千倍以上厳しいダイオキシンを取り扱うことができるようになりました。
■洗浄処理の流れ
汚染土壌は0.075~2mm程度とそれ以下の大きさの粒子に分け、粒子同士の摩擦などを利用して水でダイオキシンを落とします。新プラントでは1時間に5トンの汚染土壌を浄化することができます。
浄化した土壌のうち7割は「洗浄土壌」として回収し、埋戻し材や骨材、路盤材等として再利用します。また、残り3割の「濃縮汚染土壌」は外部の特定処理場で適正処理します。
■徹底した安全管理
現地掘削は専用テント内で行い、ダイオキシン汚染土壌は密閉容器に詰めます。現地からプラントまでの運搬、洗浄後のプラントから特定処理場への運搬は、GPSによるリアルタイム監視システムで管理するなど、徹底したトレーサービリティーを確保しています。
2008 土壌・地下水環境展に出展します
当社は、10月1日(水)から3日(金)まで東京ビッグサイトで開催される、「2008 土壌・地下水環境展」に出展します。
展示会では、「時代を変えるシミズのダイオキシン土壌洗浄処理」をテーマに、今回ご紹介したダイオキシン類土壌洗浄プラントをはじめとする当社の土壌浄化技術について、豊富な実績に基づきながらわかりやすく展示しています。
ぜひ、当社ブースにお立ち寄りください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
■出展内容
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■2008 土壌・地下水環境展
開催日時 | : | 平成20年10月1日(水)~3日(金) 午前10時~午後5時(最終日午後4時30分) |
会 場 | : | 東京ビッグサイト(東京国際展示場)東展示棟 東2ホール 清水建設(株)ブース(小間番号G-037) |
入場料金 | : | 1,000円(消費税込み) ※招待状・事前登録証をご持参の方は無料 |
※展示会のホームページで事前登録されますと無料になります。