当社は、5/17~19に東京ビッグサイトで開催された「第19回 インターフェックスジャパン」に出展し、医薬品施設に関わるさまざまな問題をお客様と一体となって解決する「トータル・ファーマ・エンジニアリング」について展示しました。今回はそのうち、医薬品施設向けの害虫リスク対策に関する技術についてご紹介します。
当社は、医薬品や食品工場向けの新たな防虫対策技術「バグ・キャッチャー」を開発しました。本技術は、工場内に歩行侵入してくる害虫を、工場出入口付近に設けた細い隙間へファンで吸引するものです。
また、効果的な害虫リスク対策を提案する防虫診断・対策システム「バグ・ナビ」や、総合的な防虫対策「インセクト・バスター・システム」を開発し、医薬品施設における害虫リスク対策をトータルにサポートしています。
医薬品工場の新設・改修の際は、防災対策に加え、ぜひ当社独自の害虫リスク対策をご検討ください。
●「バグ・キャッチャー」の特長
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害虫の侵入を防止する人工アリ地獄「バグ・キャッチャー」
高度に環境制御された医薬品工場において、本来いるはずのない害虫が発見される事例が数多く報告されています。飛来する虫や人に付着する虫はシャッターやエアカーテンなどで侵入を防止できますが、歩行侵入する虫については、室内の床を高くしたり、建物周辺をコンクリート舗装するなどしかなく、これまでは決定的な対策がありませんでした。
当社の「バグ・キャッチャー」は、アリ地獄を人工的に再現したシステムです。工場出入口の端から端にかけてスリット(数cm程度)を設け、その上を通過しようとするアリやワラジムシ、クモなどの歩行虫をファンで強制的に吸引して侵入を防ぎます。スリット設置床はフラットな仕上がりとなり、頻繁に出入りする台車などの進行を妨げません。また、薬剤等を使用しないため、汚染の心配もありません。
システムの断面図
簡単かつ的確に防虫診断、効果的な対策「バグ・ナビ」
防虫診断・対策システム「バグ・ナビ」は、工場の製造品目や立地条件、建物条件を入力することで、予想される害虫リスクを当社独自の防虫データベースを用いて簡単に診断することができます。また、診断に基づき、効果的な害虫リスク対策をご提案します。
総合的な防虫対策「インセクト・バスター・システム」
「インセクト・バスター・システム」は、当社による建築的対策技術と、消毒専門会社による防虫管理技術を融合した総合的・継続的な防虫対策です。適切な調査・診断から、効果的な対策の実施、対策後のモニタリングまで、医薬品施設の害虫リスク対策をご提案します。
・ | 周辺環境調査(昆虫相調査) |
・ | 工場内調査(昆虫侵入経路、発生源調査) |
・ | 分析、原因究明 |
・ | 調査結果報告、提案 |
・ | 建物の気密化 |
・ | 窓ガラスに防虫偏光フィルム貼付 |
・ | 防虫照明の設置 |
・ | 前室、2重扉の設置 |
・ | 植栽の改善 |
・ | カビの除去 |
・ | 室内、排水口の清掃・消毒 |
・モニタリング調査 |
・対策効果確認 |
・効果維持に向けた提案 |