2012.07.10

テクニカルニュース

防災・減災

防災診断のノウハウを集約—シミズ総合防災診断システム

当社は、最先端のシミュレーション技術と東日本大震災で得られた知見をパッケージ化した「シミズ総合防災診断システム」を開発しました。

本システムは、立地環境に関する事前評価と建物の現地調査により、地震の揺れ、液状化や津波、火災等に対する施設の防災性能を総合的に診断することができます。東日本大震災の最新の知見を踏まえた高度な防災診断をスピーディーに行い、企業の事業継続計画(BCP)の観点から施設の防災上の課題を明らかするとともに、課題に対する対策をご提案します。

今後は、本システムの活用により、高度で標準化されたBCP診断を短期間でお客様に提供するとともに、施設の安全・安心を実現する最適なソリューションをご提案していきます。


建物の健康診断とも言える「シミズ総合防災診断システム」

●「シミズ総合防災診断システム」の特長

  • 東日本大震災の最新の知見を踏まえた診断により、地震の揺れに対する建物の構造体のみならず、非構造部材、各種設備、避難安全上の課題、液状化や津波、火災等に対する施設全体の防災上の課題を明示します。
  • 調査項目・判定基準のシステム化により、信頼性の高い防災診断をスピーディーに行います。

東日本大震災の最新の知見を踏まえた高度な防災診断を手軽に実施

本システムは、立地環境に関する事前評価と建物の防災性能に関する現地調査により、施設全体の防災性能を総合的に診断します。

事前評価と現地調査には、東日本大震災で得た知見が反映されており、地震の揺れのみならず、液状化、津波、火災などに対する防災上の課題や改善箇所を判定することができます。また、調査項目と判定基準のシステム化により、高度な防災診断を短期間で実施することが可能です。


4つのステップで、防災上の課題と対策を「見える化」

■事前評価

建設地の基本情報(標高、微地形区分等)と、国や自治体が公表しているハザードマップ等の情報に基づいて、立地環境を評価します。想定地震による予想震度や液状化、津波、洪水、火災などに対する危険度がわかります。


建設地に関する基本情報
(Google earth上に表示した例)


想定地震に対する予想震度分布

■現地調査

設計図書の確認や維持管理に関するヒアリング調査、建物の目視調査などを行います。調査項目・判定基準の標準化により、約半日/棟で調査可能です。


建物外周部の調査


屋上設備の調査

■防災診断

立地環境と建物の防災性能を6分野、約110項目の診断項目により総合的に診断します。また、診断結果は、東日本大震災の知見を反映した判断基準に基づき、3段階で判定します。

危険または被害や損傷の恐れがある項目については、改善すべき箇所・内容を写真等を添付して明示します。


判定結果(例)


診断項目

■報告書・対策メニュー

診断結果に基づき、建物の防災上の課題と改善箇所を報告します。加えて、建物の安全・安心を実現するための対策・優先度など最適なソリューションをご提供します。


報告書(例)