当社は、マンションなどのバルコニー越しに入ってくる交通騒音を低減する「遮音バルコニー」を開発し、実用化に目処をつけました。
遮音バルコニーは、幹線道路や鉄道などからの交通騒音を、バルコニーの天井に設置した専用の反射パネルにより屋外に反射させるもので、騒音のエネルギーを最大70%削減し、騒音レベルを最大5dB(デシベル)低減することができます。
本技術とサッシで騒音対策を分担することにより、サッシの防音性能を1ランク下げることで、二重窓を一重窓にでき、眺望や居住性を向上させます。また、交通騒音が激しく、最高ランクの防音性能を有する二重の窓サッシによる対策が難しい場所においても、本技術の併用で騒音対策が可能となります。本技術は、防音壁の効果が及ばない中・高層の住戸に有効です。
■「遮音バルコニー」のメリット
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2種類の反射パネルで、騒音を屋外に反射
中層階以上の住戸において、バルコニーから室内に伝わる騒音には、直接波と回折波(かいせつは)の二種類があります。直接波は、地上の騒音がバルコニーの天井に反射して室内に伝わります。また、回折波は、騒音がバルコニーの手摺先端部を回り込むようにして室内に伝わります。
当社が開発した遮音バルコニーは、直接波用と回折波用の騒音反射パネルで構成されます。表面が平らな直接波反射パネルは、騒音の入射角度に対して直角になるように設置します。一方、円弧状の窪みをつけた回折波反射パネルは、直接波反射パネルの内側(外から見て後ろ側)に設置します。いずれの反射パネルも、バルコニーの天井に入ってくる騒音を屋外に反射します。なお、騒音は音源方向に反射するため、階下や隣室に騒音が届くことはありません。
騒音反射パネルの角度は、設置する階により変える必要がありますが、例えば、40階建てマンションでは3パターン程度で対応可能です。
影響が大きい直近の騒音を最大5dB低減
遮音バルコニーの騒音低減効果について、鉄道沿いに建設中の超高層マンション(40階建)で実証実験を実施しました。その結果、列車通過時の騒音など、影響が大きい直近の騒音を最大5dB低減することが確認できました。これはサッシの遮音等級1ランク分に相当します。本技術は、防音壁の効果が及ばない中・高層階で大きな効果を発揮します。
「COP10」に参加しました生物多様性条約 第10回締約国会議「COP10」が名古屋で開催されました。10月11日(月)から29日(金)までの会期中、名古屋国際会議場周辺の会場ではフォーラム、セミナー、シンポジウムなど、情報発信・情報交換のためのサイドイベントが催されました。当社も、生物多様性交流フェアをはじめ、様々なイベントに参加しました。 ■経団連自然保護協議会「会合」当社は、「日本経団連生物多様性宣言」推進パートナーズに参画しています。当社専務の東條(右写真中央)が経団連自然保護協議会副会長として「ビジネスと生態系に関する国際対話会合」など3つの会合に参加しました。 生物多様性交流フェア「屋外展示会」■生物多様性交流フェア「フォーラム」 |
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