当社は、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた「マイクログリッド」を、現在建設中の新本社ビル(東京・京橋)に導入します。
マイクログリッドは、自然エネルギーや自家発電用電源と蓄電池をネットワーク化し、電力需要にあわせて最適に制御することで安定した電力を供給する技術で、オフィスビルへの導入は今回が国内初となります。
新本社ビルに導入するマイクログリッドは、外壁に組み込んだ太陽光発電パネルと蓄電池を組み合わせたものです。天候に左右される太陽光発電の出力変動を、深夜電力で蓄電した電力により効果的かつ経済的に補完します。
本マイクログリッドは、安定した電力供給により、商用電力の最大使用電力を約3%削減(ピークカット)し、契約電力を約70kW低減することができます。太陽光発電によりCO2排出量を年間約30トン削減でき、また、災害時などに商用電力の供給が停止した場合は、電力品質を維持し、自立電源として活用することが可能です。
●新本社ビルに導入したマイクログリッドの特長
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出力変動を蓄電池で補完し、太陽光電力を100%消費
本マイクログリッドは、外壁に組み込んだ約2000m2の太陽光発電パネルにより発電される電力(年間84,000kWh)と蓄電池(90kW、150kWh)を組み合わせたものです。
昼間は、太陽光発電の出力変動と消費電力を常時監視し、太陽光電力の出力が急激に減少した場合は、蓄電池から放電して必要な電力を供給します。太陽光電力を100%消費すると同時に、効果的かつ経済的に出力変動分の補完を図り、商用電力をピークカットして契約電力を低減します。電力需要の低い夜間には、安価な深夜電力で蓄電を行います。
また、災害や落雷による停電時には非常用発電機が稼働を開始するまでの間、無瞬断で電力を送り続ける機能もあり、オフィスの基幹システムなどのシステムダウンを防止することができます。
先端技術を体感できる「スマートソリューションラボ」をオープン
マイクログリッドをはじめ、新本社ビルに導入する各種先端技術を実証するための研究施設「スマートソリューションラボ」を当社技術研究所にオープンしました。
昨年9月に新本社隣接地に開設した「オフィス・ラボ(旧ラボ)」には、これまでに300団体、3,000人を超える方が訪れ、新本社のコンセプトである「超環境型オフィス」に大きな興味を示されました。
今回、新たにオープンしたスマートソリューションラボは、旧ラボでご紹介した照明や空調システムに加え、外装材から各種設備機器、什器、レイアウトにいたるまで新本社と同じ意匠・仕様となっており、完成後の新本社と同じオフィス環境を体感することができます。また、マイクログリッドやLED照明、輻射空調などの稼働データを計測して、実際のCO2排出量削減効果などを検証しています。
「スマートグリッド展2010」のご案内
当社は、来る6月16日(水)~18日(金)に東京ビッグサイトで開催される「スマートグリッド展2010」に出展します。
スマートグリッド社会実現のためのキーテクノロジーであるマイクログリッドをはじめ、最先端の省エネルギーおよび新エネルギー技術をご紹介します。ぜひ、当社ブースにお立ち寄りください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
■スマートグリッド展2010
日時 | : | 2010年6月16日(水)~18日(金) 午前10時~午後5時 |
会場 | : | 東京ビッグサイト(東京国際展示場) 東展示ホール2・3 清水建設(株)ブース(S-042) |
入場料金 | : | 1,000円 ※招待状・事前登録証をご持参の方は無料 |
※展示会のホームページで事前登録されますと無料になります。
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